お子さんのわがままに辟易している方へ
2020/01/20
怒らない秘訣は5分間見守ること
怒らない秘訣は5分間見守ること
みなさんこんにちは。Sutudio_MIZUKI代表のmizukiです。
先日、いつも利用しているスポーツセンター入口で、5~6歳ぐらいの男の子がお母さんに叱られているところに遭遇しました。
男の子は「イヤダ!」と泣き叫んでいて、ひっくり返ってジタバタ暴れている状態
お母さんは「いいかげんにしなさい!」とか「置いて帰るわよ!」とヒステリックに叫んでいる状態。
どちらも後に引けない感じです。
私は子供を産んで育てたことはないので、実際にどれぐらい大変なのかはわかりませんが
残念だな、と思うのは嗜めたり怒ったりという中で、お子さんとの会話がないことです。
例えば「ねえねえ、お母さん、あのね...」と話しかけられることが一日30回ぐらいあると思います。
小さなお子さんのお話は、大人の親から見れば実にくだらないことかもしれません。
そんなこと当たり前でしょう?とか同じこと何度も言わないの!とか、それは違うよ、とか、返事はすぐに頭に思い浮かぶでしょう。
また、料理の最中や、ママ友とのお話の最中や、スマホを見ている間だったりして忙しかったり面倒だったりウザったく思うこともあるでしょう。
でもそれはすごく残念なことなんです。
小さなお子さんは常に脳が発達している最中です。
発見して、感じて、会話をして、学んで、考えられるようになるのです。
せっかく発見して感じて、それを訴えようとしているのにそこで会話をしないでいると
感じて考える、という工程を逃してしまいます。
頭が良くなるチャンスを一つ、逃しているわけです。
「イヤダ~」という訴えも同様に、学習のチャンスです。
5~6歳ぐらいまでの子供は自分の欲望に忠実です。人間の本能が優勢です。
お腹が空いた、眠い、自分を見てほしい、自分に譲ってほしい、自分が一番になりたい…そういう欲求です。
こういうわがままは本能的な感情として外に発信されます。
正しく脳が発達している証拠です。
そこから人は学習するのです。
家族や他人に配慮する方法
思いやったり譲ったりする方法
ルールを守ったり、自制心を持つ方法
これは成長とともに徐々に学習していく内容です。
何の勉強でも同じですが、突然ハイレベルな内容を習得できることはありません。
簡単な問題から少しずつレベルを上げていって習得し、だんだん難しい問題に取り組むことができるようになります。
子供の感情も同じ。簡単な欲求から我慢を覚え、折り合いをつける方法を学び、思いやりが深くなって優しい人に成長します。
イヤダ~と駄々をこねている時にこそ、
本人の理由を聞いたり、
帰らなくてはならない理由を説明したり
学習を促すチャンスなんです。
高ぶっている感情は、子供の方が落ち着くのが早いです。
例えば、会社でクレームを申し立てている大人のお客さんは1週間も2週間も怒っていることがありますけれども
子供は数分で気持ちが切り替わります。
これは子供の脳が発達の段階でたくさんの事柄を学習できるように、いちいち拘らずに切り替わるような仕組みになっているからだそうです。
さっきはこう言っていたじゃない!と大人のママは根に持ちますが、子供は5分前の事なんか覚えていません(苦笑)…そんな感じです。
感情をむき出しに、泣き叫んでいる時は数分放っておいてあげましょう。
泣き止んだら、どうしたいのか?なぜなのか?聞いてあげましょう。
「なぜ」がわからない時、子供の脳は分かるために急速に発達します。
その為に会話をしたり、本を読んだり、周りを見回したり、過去の出来事を思い出したりします。
それはたった5分か10分の作業です。
お子さんの為に、そのワガママはしっかり発信させてあげてください。
最初にお話ししたような、「イヤダ~」という駄々コネに対してママの「いいかげんにしなさい!」という怒声は
気持ちを切り替えるきっかけも失い、嫌だった理由も忘れてしまい、負けたくないというような意地の張り合いになってしまいます。
ママはここでぜひ、マインドフルネスで気持ちを落ち着け、子供の発信に向き合ってあげてください。
その場をしのぐためのなんとなくごまかすようなあやし方ではなく、理路整然と会話をするとわからなくても納得してくれたりします。
その時の「分からない」は後日、別の会話を通して「分かる」ようになります。
学習が少しずつ、というのはこういうことです。
子育ては本当に忍耐勝負だと思いますが、いい子に育ってくれることを祈っています。