上手に呼吸を取り入れましょう
2020/03/14
深呼吸、できていますか?
深呼吸をするには筋力が必要です。
皆さん、こんにちは。Sutudio-mizuki代表のmizukiです。
先日、こんなことがありました。
ある、50歳くらいのマダムのお話です。
適度にグループレッスンに参加してくれている方なのですが、最近肩や腰が痛いみたいで
動くたびにすぐため息をついたり「あいたたた」というのが癖になっているんですね。
よっこらせ、と言うぐらいならまだいいのですが、
10秒おきぐらいに「あいたたた」と言うので、こちらが気を遣ってしまいます。
皆さん自身は、心当たりありませんか?
運動後にストレッチや筋肉をほぐす運動をしなければ、体の回復は遅くなってしまいます。
栄養が足りなくても回復が遅くなるし、睡眠不足も影響します。
彼女はとてもアグレッシブな性格で、毎日忙しくレッスンに通ったり、人気のレストランでランチをしたり、コンサートや演劇を見に行ったり
私の何倍も疲れていそうです(苦笑)
おいしいものを食べて、よく運動し、ハッピーな気持ちでよく眠れることはとても健康に良いことです。
疲れることを恐れて出歩かないのも、運動をセーブしてしまうことももったいないことなんです。
だけど、頑張りすぎて慢性的な怪我を悪化させたり、健康を損なうようなことがあっては本末転倒ですよね。
今日はそんな彼女を見ていて気付いた、一番のネックと解消法をお伝えしますね。
ところで。
イライラしている人ってとにかく「はぁっ」てため息をつきますよね。
疲れているときも「はぁっ」って息をつきますし、どこかが痛くて我慢しているときも浅いため息が口をついて出ますね。
これは胸を閉じて背中を丸めて肺が膨らまない状態
自然と呼吸を浅くする姿勢をとっている証拠なんです。
普段無意識にしている呼吸は、本来の肺の活動機能の2/3も使えていない状態だそうです。
これが、ストレスがたまると、1/5ぐらいに減ってしまうそうです。
肺の中には毛細血管がたくさんあり、そこから酸素を取り入れ、血液に乗せて全身を巡らせていきます。
ストレスがあると体は緊張し、背骨や肋骨の周りが圧迫されたような状態になり、肺の収縮を抑えてしまうのです。
背骨が丸まっている姿勢を長時間取り続けるのも同じです。
肺だけでなく、内臓も圧迫する姿勢。代謝が悪くなるのも頷けます。
ため息は循環の悪くなった酸素の供給を促すために、本能的にしている活動です。
自分が、短いため息をよくついているな、と感じたときは、ぜひ、しっかり深呼吸を心がけてみてください。
※ウージャイ呼吸の勧め
ヨガでよく行われているウージャイ呼吸をお勧めします。
難しいテクニックや、上手に行おうと思わなくても大丈夫です。
ウージャイ呼吸は落ち着いて、自分の呼吸の音に耳を傾けている呼吸法です。
集中力を高めるだけでなく、ゆっくり深く酸素を取り込むので、胸の広がりや体から余分な力が抜けていくことを感じられます。
できるだけ背骨をまっすぐに伸ばし、胸が広がりやすい服装や姿勢を作ります。
鼻腔の奥をすぼめて、鼻から息を吸います。シューっという音がします。
最初はこの鼻腔の奥をすぼめる動作が分かりにくいですが、ストローで吸うように、狭い通り道を作ることで
入ってくる息をコントロールし、胸いっぱいに溜まるまで吸い込むことができるのです。
息を吐くときもは喉の奥をすぼめて、鼻から息を吐きだします。
吸う息が5秒、吐く息が7~8秒を目安にしてみましょう。
慣れてくると肋間が広がり、ひと呼吸ごとに体が温まってくるような感じが分かるはずです。
鼻腔を流れる息に集中して、呼吸で体の内側を掃除するようなイメージを持つといいでしょう。
そんな風に集中して、深呼吸をトライすることもお勧めですが、そこまでしなくてもふとした拍子に、
鼻からゆっくり大きく息を吸い込んでみる。
無意識の呼吸の倍ぐらい息を吸い込むようにイメージしてみる、それだけで体の萎縮を開放し、酸素を取り込み
簡単に気分転換が図れるはずです。
胸を広げる作業は少し難しいです。
それは縮こまっている呼吸器筋を柔らかくするためには筋力が必要だからです。
普通の筋トレと同じように、少しずつ積み重ねて丈夫になり、強くなり、しっかり働いてくれるようになります。
酸素のめぐりが良くなれば、血液やリンパの循環も良くなり、代謝も上がり、自律神経の働きも良くなります。
正しく深呼吸をすることから、体の改善を図ってみるのもいいかもしれませんね。